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【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第18章 今私が伝えられる事


私がそう悩んでいると
横からポンっと頭を撫でられた

「無理に全部話す必要はない。今のお前が話せる事だけで良い」

『消くん…』

消くんは私が困っている時、
いつも私が欲しい言葉をくれる

だから私が今考えていることはきっと
消くんにはお見通しなのであろう

『えっと……先日のことは色々とお騒がせしました。改めて、あの時私を止めてくれてありがとう。…それと、みんなに伝えておかなくちゃいけないことがあって…今ここで話させてもらいます。』


私の個性は“マーメイド”
水を操る事ができ、歌うことで治癒できる
個性を使いすぎると倒れてしまう

そして、心が不安定だと
個性が制御できなくなり、暴走する。

そして私は今みんなに話せる事だけを伝えた






–no side–

『それと…理由はまだ話せないけど、私の個性はとても危険な個性で…国からの保護と監視を受けてるの。私が個性をちゃんと扱えるようになるまで私のこの個性はヴィランにも、世間にも知られないようにと言われているからこのことは他言無用でお願いします。』

1Aの生徒達は
“国からの保護と監視”という言葉を聞いて
驚いたような表情をしていた。

なんとなくあくあはどことなく
不思議な雰囲気を漂わせていた感じはあるが、
国からの保護と監視なんて相当の事だろう


『本当は私、このクラスにいる権利なんてなかったはずなのに…だから…その、これからきっと迷惑を沢山かけてしまうかもしれなくて…その…』


今話せる事だけで
自分の気持ちを伝えるのはとても難しい。

思うように言葉が出てこなくて困っていた
そんな時、横にいた爆豪があくあに声をかけた


「……権利とか、迷惑とか、そんなもん関係ねぇだろ。てめェが抱えてるもんが何なのかは俺らにはわかんねぇけどあくあはもう1Aの生徒だ」

『勝己くん…』

爆豪のその言葉を聞いた生徒達は
少しずつ口を開く


「…そうだな、爆豪の言うとうりだ!あくあちゃんはもう1Aの生徒なんだから、困ったことがあったら頼ってくれていいし、みんな仲間だろ?」

「そうね、そんなに気に止むことはないわ。あくあちゃんは私達の友達よ」

「うんうん!これから一緒に頑張ろう?」


そんなクラスメイト達の言葉を
聞いたあくあの表情は少し柔らかくなった
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