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【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第18章 今私が伝えられる事


−あくあside−


(教室に戻ったら多分、色々聞かれるよなぁ…)

あの後勝己くんと消くんと一緒に
1Aの教室に向かっていた

消くんと勝己くんは先に教室に入り
私は開いたままのドアの前で立ち止まる




「先生!あくあちゃんは大丈夫なんですか!??」

「あぁ、さっき目を覚ました。あくあは無事だ」

「よかった……」


そんな会話が教室内から聞こえてくる

心配してくれるのはありがたいけど…
それはそれで、入りにくい…。

やっぱもっと寝とけばよかったかなとか
今になって思ったけどいつまでも
ドアの前に立ってるわけにもいかず
私はしぶしぶ教室に足を踏み入れた

みんな自分の席に座っているから当たり前だけど
一気に視線が私に向けられる。

「あくあちゃん!無事でよかったよー…」
「心配したよー!二日も寝込んでたんだってね?!」




「あくあ…自分で話せるか?」

『うん…』


usjでの出来事、私の個性、私との関係、
全部消くんに話してもらう事はできる

けど、自分で話すべき、いや、

話せるようにならないといけない。


ヒーロー科への入学が決まった時点で
同じクラスの生徒に
全てを隠しておく事はできないとは思っていた

一昨日の事がなかったにしろ
いずれそのうち私の個性は暴走していただろう

実際同じクラスで過ごしていくなら
隠し事は少ない方が私としても過ごしやすい、
けどいざ話すとなるとどこまで話せばいいのか
私はどこまで話せるのか
話す事が頭の中で何もまとまらない
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