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【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第16章 予期せぬ再会


−no side−



「じゃ、そろそろ行くから。消太さん、先にバス戻ってていいですか?」


あくあを抱えたまま物間は
爆豪達に背を向けると相澤に話しかける



「あぁ、座席の一番後ろに簡易だがカーテンをつけておいた。そこであくあを休ませてやってくれ。わざわざ呼んで悪いな」

「大丈夫ですよ、あくあのためですから」



そんな会話が終わり物間が
バスの方へ向かったのを見ていた
クラスメイトの頭の中には
ある新しい一つの疑惑が生まれていた



「なぁ、あいつら三角関係かと思ってたけど…もしや四角??」

「いやそれな。さっきの完全修羅場じゃん」



爆豪と轟に聞こえない程度の声で話す
1Aの生徒達。



4角関係、
しかも爆豪と轟とさっきのB組の奴、
めんどくさい事になりそうだなぁ…
と悟ったのであった。




それから生徒達の安全確認が行われて
雄英の校舎に帰るためにバスに乗り込む。

その間も爆豪と轟は
さっきの出来事が頭から離れなかった



(B組の…物間、って奴。相澤先生のこと消太さんって呼んでたな)



あくあは相澤先生の事を
消くんと呼んでいたし、

あの三人に何かしら
繋がりがあるのは確実だ




バスの座席の後ろを振り返ると
一番奥が簡易カーテンで区切られていて
その奥には物間とあくあがいる




姿は見えないカーテンを見つめたまま
爆豪は眉をひそめた。




(ヴィランはあくあを狙うわ急に歌い出したと思えば個性は暴走するわ突然B組の生徒現れるわ、情報量が多すぎんだよ)




正直聞きたいことがありすぎるくらい


でも今はあくあを
休ませてやるのが1番いいんだろうから
何でもかんでも後ですぐに聞こう
なんてことは思ってないけど…

気になることには変わりはなかった。


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