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【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第16章 予期せぬ再会





『え………寧人…?』






その金髪の男に抱えられたあくあは
そのまま目を閉じて眠ってしまった


そいつの顔を見た瞬間に
安心しきった表情になったあくあと
たった二言の今の会話を見て、

この2人は
ただの友達ってだけじゃないって事は
何となく分かる。





「誰だテメェ」

「…人に名前を聞く前に先に名乗ったらどう??
あと初対面の人に“テメェ”は良くないと思うよ」





何だこいつ。

雄英の制服着てるし
雄英の生徒なんだろうけど、

こんなやついたか?



今USJに来てるのはA組と
プロヒーローの先生達だけのはずだ




「その制服、ヒーロー科だよな!」




目の前の男を睨んでいると
後ろの切島がそう言った。


ヒーロー科…
そういえばヒーロー科はもう1クラスあるのか



「そうだよ。僕はB組の生徒だ」

「何でB組の奴がここにいんだ」

「頼まれてるからね」




さっきからこいつは
何を言ってんのか全くわからない。

頼まれてるって、何だよ??



ていうかそれよりも



「お前、あくあとどういう関係なんだ?」


まさに今俺が言おうとしたことと
全く同じ言葉を轟が発した。



さっきあくあとこいつは…
多分名前で呼び合っていた


今まで考えてこなかったし
あくあに彼氏がいるって
話は聞いてないけど、


聞いてないだけで、
もう既にいる可能性だってある



「えぇ〜?何でそんな事教えなきゃいけないのさ。あ、もしかしてあくあの事…君らそういう感じなの?」

「だったら何だよ。文句あんのか」

「へぇ…それは結構難しいかもね〜」



難しいって何だよ
つまりこいつはあくあの
彼氏だっていうのか?



でももしそうならここでそれを
隠す必要なんてないはずだし…



「何でてめぇがそんなことが言えんだよ」



「そりゃあ少なくとも君らよりはあくあの事知ってるからね。」


(どういう意味だよ、それ)



結局こいつはあくあとどういう関係なのか
何故ここにいるのかも分からない。


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