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【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第2章 これが私のスタートライン


−緑谷side–

__________心が疲れている。


僕にそう言った彼女は突然歌い出した。
彼女が誰なのか僕にはわからない。

でも、たしかに心が疲れているという彼女の言葉は正解だった。
自分を追い込んで追い込んで、今まで特訓を続けてきて、心を休ませるタイミングはなかった。






僕の耳に響くこの歌声は、言葉では表せないほど


すごく、すごく美しかった。






彼女の透き通る歌声を聴くとなぜだか僕の心は少し軽くなった。
おまけに体の傷や先程までの疲労感も消えている。

これは…彼女の個性…?




『どう?少しは楽になったでしょ?』

そう言って彼女は笑顔でこちらを見てくる。




「うん、心が少し楽になった…!これ、あなたの個性ですか?!

…歌うだけで傷だけでなく心まで癒すなんてすごい!歌声めちゃくちゃ綺麗だしこれはとんだ逸材なのでは…?歌わないと発動しないのは欠点かもしれないが個性使用の範囲や威力によってはすごくいろんなことができ___________


「___________少年、緑谷少年!!!」


「はっ!!…あっごめんなさい!ついいつもの癖で…」


オールマイトに名前を呼ばれていることに気づくといつもの癖が出てしまっていた。






『ふふっ…君面白いねっ!…私、海波あくあ!。君は?』



「えっ、えっと、ぼ、ぼぼ僕は緑谷出久ですっ!」


今更ながら緊張してしまった。さっきまでは驚きで意識していなかったけど、

(女子と喋っちゃった…!!)
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