第2章 目覚め
『あ、蘭丸くんおはよう』
「起きてる!っていうか
なんかすっごく呑気!」
『えへへ』
「えへへじゃないよ!
どれだけ心配したと思ってるの!?」
(なんかデジャヴ……)
『うん、ごめんなさい…』
「……違う
謝るのは俺なんだ
守るって言ったのに
守られてばかりで
怖い思いさせてごめんね」
『蘭丸くんのせいじゃないよ
私はこうしてまた会えて嬉しい
それだけで充分だから』
「本当に……優しすぎるよ」
俺も会えて嬉しいと
手を握られて小さく微笑まれた
「、薬飲むなら
何か食べないと」
『え?あ、そうだね』
「む」
蘭丸は二人の時間を邪魔された気がして
思わずむくれた顔をする
ガラッ