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戦国怪奇譚〜弐〜

第4章 堺




『なんであなたがここに…!』

「なんでって依頼したのは
俺だからだよ」

『ど、どうしてそんなことを』

「お前に会うために決まってんだろ」

『っ!』

ジリジリと追い詰められていく

はっ
"何かあったら呼べよ"

『秀──むぐっ』

「オイオイ、そんな大声で
助けなんか呼んだら
豊臣や石田は首が吹っ飛ぶぞ」

『!?』
(なっ)

大声で叫ぼうとしたが
元就に口を塞がれる

「俺が毛利元就って知ってるのは
ここではお前だけ
それを少しでも喋ってみろ
部屋に仕掛けた爆弾が
ドカンだ」

『ッ!!』

(そんなっ)

ぶんぶんと首を振ると
抵抗しないと読んだのか
元就は手を離した

「今からお前は俺の奴隷だ
わかったな?」

『っー、』
湧き上がる罵声をぐっとこられて
こくんとうなづいた

「じゃあこれつけろ」

『な、なんですか…チョーカー?』

「知ってんなら早えな
首につけろ」

(首輪代わりってこと?
嫌な人!)

『つけはしますけど
ぜったいあなたの思惑通りには
させませんから!』

「強気な態度は変わらずか?
まぁその方がおもしれぇけどな」

(そういえばこの人
世界をめちゃくちゃにするみたいなこと
言ってた)

『私を奴隷にして
どうするつもりですか?』

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