第4章 堺
『これくらいでいいかな』
堺に行くための
荷造りをしていると
ふと現代のカバンに目がいった
『これはさすがに置いてって
いいよね』
懐かしげにカバンを漁ると
パンフレットが落ちた
『わっ
落としちゃった
…………あれ?』
(まっしろ……)
手に取ったパンフレットには
歴史について事細かに
書かれたいたはずなのに
『どうして!?
なんで何も書かれてないの!?』
何度見ても同じだった
『……佐助くん
お願い誰か……説明して』
(まさか
未来が無くなっちゃうとか
ないよね?)
この前の戦では
あっては行けない戦を止めるために
京都で開かれるはずの
ワームホールが開いた
そして無理やりにでも
歴史を正そうと
私や佐助くんを現代に帰そうとした
歴史は未来に影響するんだ
だからパンフレットに
何かしら影響した
『一体何が起こるの?』
未来を壊そうとする人物は
思いの外すご近くにいることに
気づけないまま堺に赴いた