第2章 ねつきねつき
最近夢を見る。
尻尾が九つあって
鞠を抱えてる女の子
こんこんこん
きつねはおいかける。
その子は私に言うんだ。
「ーーーーー」
ーーーー!
はっ
「!」
ガバッ
勢いよく起き上がる。が見渡す場所は私の部屋
(まただ。鞠を拾ってから見る夢)
九つの尻尾
狐みたい
「九尾の狐····こうしちゃいられない!」
私は鞠を持ち出し、拾った場所まで走り出した。
ーーーー····
ふわっ
「おや?何やら面白い空気になったね、どれどれ」
ほわっ
だだだ
(急げ、急げ!)
「うんうん、鏡花ちゃんの鞠を返しに来たみたいだね···ちょっと挨拶しよ!」
どろん