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夜叉白雪 -雪-

第2章 ねつきねつき



こんこんこん

「·····」

きつねきつね
追いかけまわす

こんこんこん

「·····狐?」


ぽーん···ぽんぽん

ころころ、トン
(鞠、誰のだろ)

お狐様のお参り帰り私はひとりで転がる鞠を抱え帰宅する



ーーー···

はぁ··はぁ··

きょろきょろ
(鞠が、ない)


どろん
「どうしたんだい?鏡花ちゃん」

「鞠が人間の手に渡ったみたい」

「大丈夫だよ、直ぐに戻ってくるから」

こんこんこん

鞠は転がる



こんこんこん
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