第7章 万・真・桂《新しい一年はニギニギガヤガヤ始めましょい》
「今年もみんなと楽しくニギニギガヤガヤ過ごせますよォォに」
○○は二回手を打ち鳴らす。
一度は参道に戻ったが、そこで銀時と落ち合うことは出来ず、まあいいやと一人で初詣に向かうことにした。
拝殿の前で手を合わせ、銀時や神楽、新八の顔を思い浮かべる。
「やっぱり来たか」
「銀さん!」
詣で終わって人の列から離れた所で、○○は声をかけられた。
見つけようと思っても見つからず、諦めてやって来た所で思わぬ遭遇。
「どこに行ってたの!」
「その言葉、そっくりそのままバットで打ち返すぜ。つーか、何つー呼び出ししやがったんだ、テメェ」
「あ、聞こえてたんだ。よかった」
「よかねーよ」
――迷子の迷子の坂田銀時さん。
聞き覚えのある声に呼び出されて渋々足を運んでみれば、呼び出したと思われる○○の姿はなく、その声の男と、見知った白い生物がチャンバラを繰り広げていた。
ここにはいないとわかり、新八と神楽は手分けして捜索することにしたが、銀時は拝殿へと向かった。
○○の性格を考えて、落ち合えなくとも目的である初詣を達成しようとするだろうと読んでのこと。
その考えは的中した。
○○と銀時は、新八、神楽と落ち合う約束になっている参道へと向かった。