●○青イ鳥ノツヅリ箱○●【イケシリ短編集】(R18)
第8章 今宵は桜の木の下で…〈源氏伝/鞍馬/NL〉
「く…ら、まぁ…っ」
身に付けるもの全て解かれ、満留の白い肌が、異界の空の下に晒される。
ほんのり内から透けるように桃色が差し、火照った肌に甘い汗がきらりと光る。
満留の肌を彩るようにはらり、はらりと桜の花びらが舞い落ちる様は、鞍馬の奥底を甘く痺れさせた。
「美しいな…」
「や…も、みないで…っ」
「なぜだ。これほどの美景を見ずしてなんとする…」
「んぅっ…っ」
鞍馬の手が、満留の双丘をやわりと撫であがり、その先に鞍馬を待ちわび硬く尖ったそこを指の先で撫でまわす。
それだけで、白い体は再びびくりと小さく悦び震えた。
満留の悦ぶ場所を全て心得ている鞍馬の手が、唇が、舌が、満留の体の隅から隅までを愛撫し、代価に甘い吐息と声を求めた。
時にはその吐息ごと、唇を奪い舌で中を存分に甘やかす。
「ふぁ…っあ、んぅっ…やぁっ!」
節くれだった指が満留の内腿を撫で上げる頃には、そこは既に蜜を湛えて香り立っていた。
触れる鞍馬の指を、ちゅくりと蜜が絡んで中へと誘う。
「あぁぁ…っ!!」
一際声が高鳴り、体が弓なりに反りかえる満留を、鞍馬の腕が抱きしめる。
蜜を絡めた指はそのまま、うねる満留の中を手探り、より深みへ潜った。
柔く、激しく、動きを変えるその指の動きに満留の体の震えが徐々に大きくなり、やがて。
「んぅぅぅぁぁあああっ!!!」
高く爪先を翳して、その身を震わせ。