●○青イ鳥ノツヅリ箱○●【イケシリ短編集】(R18)
第2章 Madness-狂愛-〈イケ戦/帰蝶/光秀/3P〉
「―――お前の心に居座る、もう一人の男…」
「……え……?」
「その瞳のまま、光秀に抱かれるお前が見たい」
耳元に振る、その言葉が満留の背筋に氷を落とした。
見開いた瞳で帰蝶を見つめ、口唇を震わせて、しかし声を出すことは敵わなかった。
帰蝶の手が頬を離れ、満留の内腿の奥へと落ちる。
蜜壺の縁へ指を添え押し開く。
”こぷり”と音を立て、満留の中からさらに熱くどろりとしたものが溢れ零れた。
「や…っいやぁ…っ!」
熱が溢れる感覚が、満留の中にさらに喪失感を募らせる。
切ないほどに、下腹が震え、溢れるものを留めたがってきゅっと締まった。
後ろから、ふっと小さく、笑む吐息。
「ひどい男だと思わないか、満留。この俺がすっかり当て馬だ…これでは流石の俺も泣いてしまう」
「―――っぅ、あ!?」
後ろから満留の腰が抱えられて宙に浮く。
止まず熱を零し続ける満留の中心に、硬く滾ったモノがくちゅりと触れた。
「…慰めてくれるだろう?」