• テキストサイズ

刀剣相愛譚 《刀剣乱舞/短編集/R18》

第6章 変わった出陣2 〔山姥切国広/山姥切長義〕


これも任務…なんだろうな?

しばらくその状態が続いたところで別なところから歓声が沸く。

「見て!時間遡行軍のコスプレ!」

「すごい、あっちもそっくり」

「短刀がちゃんと空飛んでる」

「すごいドローンで飛ばしているのかな」

何を言っているか意味がわからないが、時間遡行軍の名前に俺達はそちらを見る。

しかし人間達は何故時間遡行軍の名前を知っているんだろうか。

ここも放棄された世界なのか?

人ごみの合間からようやく姿が見えた時間遡行軍らも、何故か人間達に囲まれて写真を撮られ、あきらかに困惑しているのがわかる。

そしてやつらは俺達に気付くと、『助けて』と言わんばかりにこちらをすがるように見る。

何故俺達が時間遡行軍を助けなければならないのか。

俺はようやく偽物くんに言う。

「いったいここは何だ。何故人間達は俺達どころか時間遡行軍の事まで知っている?」

「…以前出陣した長谷部と燭台切に聞いた。ここは『こみけ』とかいう場所で、この人間達は俺達がこういうコスチュームプレイをしていると思っているらしい」

「こみけ…?こす…ぷれい…?」

「長谷部と燭台切も俺達と同じように人間達に囲まれ、時間遡行軍も全く同様に囲まれたと言っていた。俺達は人間が俺達の姿を模倣していると思っているんだ」
/ 92ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp