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刀剣相愛譚 《刀剣乱舞/短編集/R18》

第6章 変わった出陣2 〔山姥切国広/山姥切長義〕


「やだぁ、伯仲のBLになっちゃうぅ」

「とにかく二人共そっくりでかっこいい!」

「あの、写真良いですか?」

「目線こっちにお願いします!」

意味がわからないまま写真とやらをばしばしあちらこちらで撮られる。

それも二振り揃ってだ。

「すみません、ポーズもお願いしますぅ」

ポーズ?

何故か無言で抜刀する姿勢をとる偽物くんに、俺達を囲む人間達はわぁと歓声をあげる。

「信じられないくらいかっこいい」

「本物そっくりだよね」

「長義さんもお願いします」

何故俺が…

しかし偽物くんが目で『やってくれ』と訴えてくるので仕方なく構える。

「ぎゃー、もう私、死ぬ」

「拝んじゃう!」

更にとんでもない歓声に俺は耳を塞ぎたくなるが、構えた姿勢のままばしゃばしゃと写真を撮られるのを我慢した。
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