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刀剣相愛譚 《刀剣乱舞/短編集/R18》

第6章 変わった出陣2 〔山姥切国広/山姥切長義〕


「出陣?俺と偽物くんだけで?」

この本丸に来て二振りで出陣することがあるのは聞いていたが、まさかこの本科の俺が偽物くんと出陣するとは思いもよらず、審神者である主に尋ねてしまった。

「うん、そう。時は現代、もともと私が居た時代だよ。ちょっと説明しにくいけれど、人がとにかく大勢いるところだけど、いつもの出陣姿で行っても問題無いから」

主はにこにこしながら説明するが、何となく要領を得ない説明に俺は首を傾げる。

「…わかった」

隣に座る偽物くんは、小さく頷くと言葉少なに返事をして立ち上がる。

「本科、出陣しよう」

「おい、待て」

すたすたと主の前を下がっていく偽物くんを追い掛け、俺は主の言った意味を理解しないまま二振りで出陣した。



「…なんだ、ここは…」

出陣した先で俺は立ち尽くす。

主は確かに言った。

『人は多いが問題無い』と。

問題は無いが、何故俺達は囲まれているのだ。

「ちょっと!長義に似てるよ、あの人!めっちゃかっこいい!」

「あっちのまんばちゃんも綺麗だよ」
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