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【東リべ/中・短編集】愛に口付けを

第4章 じゃあ、オレのになって《三ツ谷隆》●




さらに、二本入った隆くんの指先が、グリッと私のイイところを掠めてしまって。
「あッ…!?」と思わず声が出て、隆くんに押し付けるように腰が跳ね上がった。
そんな私に、隆くんは口角を上げて…「ここか」とそこを重点的に攻め始める。



「ンや!?あッま、だめ、やあぁッ」
「みーっけた」
「あぁッ、〜っんぁ、た、かし、くッ」
「もっかいイくか」
「やぁ、ッあああだめぇイっちゃ、イっちゃうからぁ〜〜ッは、んぅ、あぁッ…!」
「は、ッ…かわい、」



一瞬で絶頂に押し上げられ、ズルっと私のナカから指を抜いた隆くんは、私の愛液で濡れてふやけた指で胸の頂きを捏ねる。
きゅん、とナカが痙攣して、ビクビクッと腰も跳ねて。

「よくできました」…なんて言って、隆くんが優しく頬や唇にキスを落としてくれるから。
かっこいいし、好きすぎて、私の心臓もずっと鼓動が速いままだ。



「っはぁ、は、ぁんンッ」
「んー…そろそろいけそうだな」



私の下半身の方に移動した隆くんの、荒くて熱い吐息を下腹部に感じながら呆けていたから、三本目の指がもうナカに入っている、と気付くのにだいぶ遅れた。



「んぅ…ぇ、あ、はいっ、てる…?」
「三本入ってる」
「っ、んあッ、はン、たか…し、く…ッ」
「…大丈夫そうだな」



自覚した途端、絶頂の余韻で時おり疼いていたナカがさらにキツく、定期的に収縮し始める。
生理的な涙をこぼしながら、隆くんの手を握りたくて探れば、ぎゅっと握ってくれた。

大きくて、少し骨ばっている男の人の…隆くんの手。
ずっと握りたくても、握れる関係じゃなかったからできなかった、隆くんの優しくて温かい手。



「は…ッ、蛍、挿れるぞ?」
「…ん、早く…」



今こうして、手を握るだけじゃなく、想いあいながらひとつになろうとしている。
望んでいたこと。
叶わないと思っていたこと。



「力抜けよ」
「む、り…ン、きもちぃ…ッ」
「〜ッ、蛍のナカあっつ…」



ねぇ隆くん。
夢みたいで、幸せが溢れて止まらないよ。



「んん…ッ」
「ふ、ッあー……やべぇ、すぐイきそうなくらないイイ…ッ」
「ぁぅ、う、ごいて…いっぱい、きもちよくなって…?」
「ん、…止まんなかったらごめんな」



できるだけ優しくする…と言った直後、隆くんの腰が動き始めた。

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