第3章 甘えて、いい…?《佐野万次郎》●
「っも、ぉ…ッ…いい、からっ、はやく…ッ」
「だーめ。2週間近くシてないんだから、ちゃんと慣らさねーと…蛍が痛い思いすんのヤダし」
「んぅ〜ッ」
「…っ、増やしてい…?」
問いに頷けば、もう一本の指が侵入してくる。
最初、少しだけピリッと痛みが来て腰を引いてしまったせいで、万次郎はすぐに指の動きを止めたけど…少し起き上がって万次郎にキスをすれば、また指が動き出した。
二本目が奥に到達して…でもすぐに動かさない万次郎を急かして、私のナカに入っている指の付け根にそっと触れる。
「まんじろう、…ちょっとくらい、なら…痛くても大丈夫、だよ…?」
「……、ダメだったらすぐ言えよ?」
「ん…」
万次郎にも余裕が無くなってきていることは、顔を見ればすぐわかる。
喧嘩をしても息切れすることは滅多にない、と東卍の人たちから聞いているけど、…目の前にいる万次郎は、少し呼吸が荒い。
眉間にしわが寄っているし、自分を落ち着かせるようにたまに深いため息を吐く時があるし…。
そう考えると、呼吸を荒くした万次郎って、すごくレアなのかもしれない。
私だけの特別…なんて、錯覚を起こしてしまいそうになる。
「っぁ、や、そこ…ッ」
「ん、蛍ここ好きだよな」
「ンんぅ…あ、ッ!?」
「…もっかいイっとくか」
「えっ、や、ぁあッア、やだ、まっ…いっしょ、がい、ぃ…!」
「このままじゃ三本入んねーもん…ッ」
ぐちゅ、ぐちっ、と、少し激しめにナカで指をバラバラに動かされて、腰が勝手に跳ね上がる。
奥をトンっと突いたり、ざらざらした部分をぐりっと抉るように擦ったり、少しだけ指を出し入れしながら私を絶頂へ導こうとする万次郎。
早く万次郎のモノでイキたいのに、また私だけだなんて…そんなの、寂しい。
「っあ、あ、ゃ、くる、いっちゃ…ッ」
「イったら三本にすっから、」
「やぁ、っやだ、ま、じろ、んぁッ、きす、してよぉ…!」
「っあ゙〜くっそ、可愛すぎなんだよオマエッ」
私のおねだりに、ナカをぐちゅぐちゅとかき混ぜながらキスをくれた万次郎は、すぐに舌を吸って絡めてくれる。
口とナカをグチャグチャにされて、それから万次郎の空いた片手は私の胸の突起を摘んで、弾いて、爪で引っ掻いて…。
ぜんぶ同時に攻められて、私は呆気なく達してしまった。