第7章 あげるから、もらって《松野千冬》●
「…えー、聞くかそれ…」
可愛すぎだろ…と思わず零れた声に、蛍は首を傾げるだけで。
どんだけ純粋なんだ。
もしかして…一人でシたこともない、とか…?
「…蛍さぁ」
「うん…?」
「オナったこともねぇ、の?」
「ぉ…え?なにそれ?」
だよな、そりゃそうだよな!快感がわかんねぇんだもん何聞いてんだオレ!?
「ごめん、何でもねぇ」
「?」
「あー…とりあえずさ、なんも考えなくていいから」
「…なに、も…?」
「ウン。…なんか変だな、なんだろコレ、ってなったら、オレの名前呼んだり、好きって言ってほしい」
「えっ」
「あと、気持ちいい、も聞きてぇかな」
何も知らないなら、オレが教えてやる。
まぁオレも童貞だけど、一人でシたことはあるし、それなりに知識はあるから。
オレ好みに、素直に気持ちいいって言ってくれる蛍にしたい…なんて。
「は、はぁ、ぅ、ッんん、」
「っは、蛍痛くねぇ?」
「ん…っ」
蛍のナカに、指を入れ始めたのは数十分前。
処女である蛍のナカは、狭いなんてもんじゃなくて。
痛みを感じさせないように、ゆっくり、じっくりとナカを解していく。
「もう一本増やしていいか?」
「ん…そんなに、痛くないから…大丈夫」
初めてナカに侵入を許した指と、もう一本の指で膣口を広げ、なんとか緩くなってきたから…三本目を膣口に当てれば、ナカの奥の方で ぐぷ、と音が鳴って、同時に蛍の腰が跳ねた。
逃げようとする腰を空いている手で撫でて、へその上あたりにそっとキスを落とす。
でも腰が強ばってしまって、膣口がキツくなってしまった。
「…蛍、キスする?」
「っ…ん、する、して、」
膣口を指先で擽りながら、蛍の唇に舌を滑らせて、口の中に流れ込むように舌を入れた。
歯先をなぞるように舌先で撫でて上顎をざらりと舐めあげれば、蛍の腰から力が抜けて…くちゅ、と指先がナカに入り込んだ。
キスをすれば、少しだけでも体の緊張が解れる。
友人からの情報は、意外と役に立つらしい。
「んッ」と漏れる蛍の声に、大丈夫そうだな、とそのままキスを続けながらナカを広げていく。