第4章 revenge3

いや、ここどこ？


全然、どこかわからないとこにいる。


14歳の私、なんでここにいるの？


とりあえず、そこをグルグル回っていると、人影が見えた。


｢オレは自由が好きなんだよ！｣


｢かっこいいね！柴くん。｣


え、ヒナの声？

柴くん？

ヒナ、浮気！？


急いで人影が見えたところに向かうと、タケミチくんにヒナ、背の高い男の子とセーラー服の女の子がいた。


｢ヒナ！タケミチくん！｣


｢良恵？どうしたの？｣


いや、うん･･･ヒナたちこそ、どうしたの？


なんか、この背の高い子、見たことある気がする。


ジッと見つめて目が合うと、目を逸らして、無表情で黙る。

失礼だな･･･まあ私もだけど。


｢あー、ヒナちゃんと･･･そこの娘、気ぃ悪くしないで、弟は異常な奥手でな･･･。｣


この男の子のお姉さんなのか。


お姉さんは、自分以外の女の子に話し掛けられると、フリーズしてしまうと、教えてくれた。


なんだそれ･･･面白い子。


タケミチくんが柴くん？を見つめて、何か考えてる。

どうしたんだろう･･･。


｢あのー、弐番隊の副隊長てことは、隊長の三ツ谷くんと仲良いんですか？｣


弐番隊の副隊長なの！？


あ、だから見たことある気がしたんだ。


三ツ谷さんと柴くん？は腐れ縁だと教えてくれた。

しかもタメだった。


八戒くんっていうのか･･･お姉さんは八戒くんにとって三ツ谷さんは、兄貴分だと教えてくれる。


｢タカちゃんはさ、目の上のタンコブだよ。不良のかっこよさも、かっこ悪さも叩き込まれた。｣


本当の兄貴みたいだと続けた。


そしてお姉さんが、こいつの三ツ谷愛は異常だといって、八戒くんの待ち受けを見せてくれた。

しっかり、三ツ谷さんの横顔だった。


私は八戒なのにと、自分の待ち受けを見せて、キレてる。


なんかこの姉弟、可愛いな･･･。


｢あ、私、花村良恵です！｣


忘れていたので、自己紹介をすると、2人もしてくれた。


柴柚葉さんと柴八戒くん。


これから八戒くんの家に行くらしく、私も連れて行ってくれるたい。


八戒くんが家が近いことを知らせてくれた時、バイクの音がした。