• テキストサイズ

腐った人生をもう一度【東リべ:マイキー】裏

第7章 revenge4.5


あらから3ヶ月近く経ち、今日は6月19日。

そう、タイムカプセルを開ける日だ。

万次郎は行く気がないらしい。


どうしよう、行きたい…みんなに会いたい…。


「万次郎、行ってもいい…?」


ビルの屋上の貯水タンクの上に座る彼に問いかけた。

鶴蝶に今日のことをいいのかと聞かれても彼はいいと答えていた。


「オマエだけじゃ行かせらんない。他のやつ行かせたらオレらのことバレる。」


近くまで送ってもらえれば、みんなもいるし大丈夫だろうと言うが、首を縦には振ってくれない。

それでもお願いと食い下がれば、渋々彼は了承して顔が割れてないやつに送迎させると言ってくれた。


時間がないので送迎をしてくれる人に、急いでくださいとお願いすれば、ありえない程の速さで車を飛ばす。

お願いしなければよかった…。


武蔵神社についたので急いで階段を登ると、話し声が聞こえてきて安心とみんなに会える喜びが口角を上げた。

タイムカプセルを埋めた場所に行くと、一斉にみんながこちらを向く。


「ひ、久しぶり…!」


へにゃと笑ったが、みんなの顔はずっと驚いた顔のままだ。

すると、タケミチくんと千冬がハッとしてすぐに笑顔を向けてくれる。


「星那!オマエ、今までどこいたんだよ。」


万次郎のことは言っちゃダメなんだっけ…。


千冬に笑って誤魔化すとマイキーくんのとこだろと、あっさりバレてしまった。

みんなが万次郎はどこにいるんだと問い詰めてくる。

ニコッと笑うだけ笑って、すでに開けられているタイムカプセルのところへ向かう。


私のものを見つけ、包まれた大事なものを取り出した。

そして、ギュウと抱き閉める。


「星那ちゃん、それ…。」


「そっ、万次郎の特攻服!」


タケミチくんに笑顔で返した。

あの時交換したのをタイムカプセルに入れておいたのだ。

カビてもないし、よかった…。


万次郎の特攻服を抱き締めたまま手紙を取り出し開いて、中身を読んでいく。

/ 299ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp