第1章 revenge1
マイキーさん、かっこよかったなぁ。
てか、ドラケンさんに、マイキーさん好きなことバレちゃったんだ。
会ったばっかりなのに、いきなり好きとか意味わかんねぇって思ってるんだろうなぁ。
「は!?なんで殺さなかったんですか?」
「へ?」
「は?」
直人くん、なに言って・・・。
「姉を殺した奴がいい奴!?過去で言いくるめられたんですか!?」
「違っ・・・。」
「いいですか!?そのマイキーは今、あらゆる犯罪に手を染めて、警察でも手に負えない男ですよ!?」
やめて・・・やめて直人くん・・・。
「出来ることなら、この手で殺してやりたい。」
「もうやめてよっ!!それ以上、マイキーさんを悪く言わないで!?もし本当にそれがマイキーさんがやったことだしても、やりたくてやったはずじゃないよ!!」
悔しくて、悲しくて・・・涙が出てくる。
マイキーさんのことになると私、泣いてばっかりだな・・・。
バンっといきなり直人くんが壁を叩いた。
とても悔しそうな顔をしている。
わかってる、ヒナを殺したのはマイキーさんだというのは、紛れもない事実だということを。
ごめんなさい、それでも私は彼を信じたいの・・・。
タケミチくんが、マイキーさんは信用出来る人間だと言ってくれた。
会いに行こうと言ってくれた。
それからマイキーさんに会う為に、資料を漁った。
そしてある人物を見つけた。
東卍幹部 千堂敦だ。
タケミチくんの友達のアッくんだった。
アッくんはキヨマサという東卍の人を刺して、捕まったはずだったが、タケミチくんが過去を変え、刺していない。
タケミチくんがアッくんと連絡が取れた為、会いに行くようだが、私は行けない。
キャバクラのオーナーらしく、店で会うみたいだから、女の私は行けないということになったのだ。
幹部ならマイキーさんに会えるかもしれない。
だけど、嫌な予感が拭えない。
この嫌な感じなんなんだろう。
何もなければいいな・・・。