第1章 revenge1
「は?・・・なんで?」
いきなり私は、現代に戻ってきた。
「タケミチくん!戻る時は言っ・・・てよ・・・?」
「あ"あ"あああ。」
っ!?
「タケミチくん!!星那さん!!」
「くぅぅうう。」
何があったんだ。
めちゃくちゃ泣いてる。
その異様な光景に私は唖然とした。
「気が付いたんですか!?」
どうした、いったい何があった?
「やっぱり帰って来ちまったのかぁぁ。」
は?帰って来ちまった?
「って事は・・・過去に行けたんですね!?やっぱり握手がトリガーだったんだ!!僕の仮説は間違ってなかった!」
直人くん、すごく嬉しそう。
「そして君たちは戻ってきた!」
戻ってきたのいいんだけど、マイキーさんにしか会えなかったよ・・・。
「わかりましたよ・・・これで全部。そっちは?」
ごめん、直人くん!
何も出来なかった。
「戻ってきたってことは、進展があったんですよね!?」
「あーえーっと・・・。」
「えーっと。」
やばいなー直人くん怒るなー。
私は何も悪くない。
戻ろうとも言ってないし・・・。
「間違えて握手した!?」
タケミチくん、それはないよ・・・。
ヒナ可愛かったとか、花火キレイだったとか・・・言って。
ヒナと間違えて直人くんの手を繋いだとか・・・ダメだ、面白過ぎる。
理由が面白かったから、私は許すよ。
直人くんは今回の2度目のタイムリープでわかったことがあると言った。
それは、過去に行っている間の私たちの身体は仮死状態にあること。
私たちのタイムリープ能力は、12年前の同じ日に戻ること。
過去にいた分だけ現代でも時間が経ってるということ。
仮死状態になるということで、タイムリープする時は直人くんの部屋ですることになった。
「佐野と稀咲、2人を出会わせないミッションはどうなったんですか?」
2人を出会わせないミッション?
2人と接触じゃないの?
やば、ミッション、勘違いしてた。
「マイキーくんとは会ったよ。」
「マイキー?」
「佐野万次郎さんのあだ名だよ。」
マイキーって通用しないんだな。