第3章 願望
9月になり学校がまた始まった。
再会を嬉しそうにする生徒たち
賑やかにしている教室に私は足を踏み入れる
3人の視線を受けながら自分の席へ座った
「おい、夏休み中なにシカトしてんの?」
「何様なわけ?w」
萌と唯が私を囲んで睨みつけ、茉莉花は舌打ちをして私のカバンを机へ叩きつけた
その瞬間、教室が一気に静まりかえる
「ねぇ、マジでウザイんだけど。よくそんな態度でいられるよねぇー」
そう言うと持っていたペットボトルの水を私の頭にめがけひっくり返す
周りはクスクスと笑ったり、茉莉花のとる行動に驚く者もいた
茉莉花は水をかけ終えると、ニヤリと笑ってカバンの中のものをひっくり返し床へぶちまけた
「んふ、調子乗るとどうなるか分かった?」
「…くだらな」
「は?」
今までに溜め込んだ怒りが込み上げ
私の口から零れた
「1人じゃ何も出来ないくせに」
「は?今、なんて言った?」
「かえでの時もそうしたよね?1年の頃、屋上から飛び降りた子。他の子たちといじめて追い詰めて、それで親の権力使ってかえでが飛び降りた理由うやむやにした」
「はぁ?何いってんのよ!」
「圧力かけて、かえでに言わせたんでしょ?私が悪いんですって」
「はぁ?!あんたに関係ないしどうでもいいでしょそんなこと…!」
萌と唯は黙りこみ、茉莉花を見つめている
その茉莉花は大きな声で言い返すと私の胸元を掴んできた
「関係ないわけないでしょ…親友だから。かえでは中学の頃からあんたにいじめられて耐えてきた。私にもいじめられてる事なんて言わなかったの。心配かけたくない、自分が我慢してればいいって」
「っ……」
「どうしてあんなに優しい子があんたみたいなクズのせいで死ぬ選択しなきゃならないの。あんたにとって友だちは自分のご機嫌とりなんでしょ?」