第3章 願望
「気づいてあげるの遅くてごめんね。でも君に好きって伝えても須藤に気を使って承諾してもらえないと思った。でも我慢できなくてここに連れてきた」
「けど、俺もお前のこと好きだった。聡と話して俺らはお前をここに連れてきてどうするか決めようって言ったけどよ…」
初めて2人の気持ちを聞いた
こんなこと全く気づきもしなかった
そんな2人に申し訳なくなって目から涙が溢れる
「私も好き…2人のこと…けど、選べなんて言わないで?…そんなの出来ないから…」
「ありがとう。ここに来て宗と話したんだ」
「お前がよければ3人で付き合えばいいってな」
こうして私は素直に話したことで2人との関係を持つことが出来た
須藤茉莉花がずっと嫌いだった
だから友達になった
「神崎くんが好き」そう聞いて私は茉莉花にアドバイスをした「一緒の委員会にはいれば?」と
そうすれば茉莉花は嫌われていく一方だから
そして文化祭のクラス委員になった私は茉莉花にとっては裏切り者になった
茉莉花は何でも自分のものにしたがる
そのくせ機嫌を損ねれば直ぐに捨てる
そんな性格のせいで私の親友は中学から一緒だった茉莉花に苦しめられ高校1年生の頃、自ら命を絶とうとして学校の屋上から飛び降りた
幸い命だけは助かったけれど、足を負傷して今では車椅子で生活している
私は茉莉花を許せなかった
絶対に茉莉花をこのままで終わらせるわけにはいかないと