第3章 願望
「っ…」
目を覚ますと2人が私を見つめていた
志麻くんは「起きた」と言いながら私の頭を撫でる
「可愛かったでしょ?」
「おう。チンコの欲しそうにしてたし、聡のやったバイブにも感じてた」
「3日触れなかっただけで僕らのこと求めて、おもちゃでイカされまくっちゃって…本当に可愛いよね」
知らない間に私は2人を欲する身体になった
触れられてないと不安になって姿を見るだけで触れて欲しさに誘うことまでしてしまう
最初はこんなこと嫌だったのにいつの間にか好きになっている自分がいる
頭も心も身体も全て2人なしではいけないようになっている
「…今日って何日?」
「ん?26だけど?どうした」
「もうすぐ…戻らなきゃ…」
また茉莉花たちに顔を合わせなければならない
「俺らと行けばいいだろ。あいつらを気にする必要なんてねぇしよ」
「そうだよ。僕らが守ってあげるから。…もしかして裏切ることになるって気にしてるの?」
「へ?…」
神崎くんはニヤリと笑って私の驚く顔を見ると話し始めた
「どうして分かるのって顔してるね。だって…須藤が邪魔なんだもん」
「え…」
「須藤ってさずっとしつこいわけ。1年の頃から関係を持とうと近づいてきてさぁ」
「だよなー。聡が入る委員会、全部あいつも着いてくるぐらいな」
神崎くんは茉莉花にしつこく付きまとわれていた
茉莉花を応援する萌や唯も神崎くんに対してずっと話しかけていたようでそれですら不快だったと言った
「僕はずっと君が好きだったのに須藤ってさそれ知ってでも僕に付きまとうんだよ?」
「っ…え?…まって…私…そんな…」
「だから君が文化祭の時、クラス委員になったとき嬉しくてさ…だから離れないように近づいた。そしたら君のことイジメ始めたんだ」