第2章 解放
視界がぼやける中、神崎くんと志麻くんが私を見つめてる
けど頭が起きることは無くてポワポワとした意識の中で2人は微笑んでいるような気がした
何か言ってるけどハッキリとは聞こえない
そして急にまた眠気がきて私は眠りに落ちてしまう
次に目覚めた時は、志麻くんの後ろ姿が見えた
あくびをして目を擦っていると、電話を終えた志麻くんがこちらに気づいて声をかけてきた
「お、起きた?」
「あ…うん…また寝ちゃって」
「うん。ぐっすりだったな」
体を起こそうとした時に気づいた
「っ……!」
「どうした?布団被ってたら暑くないか?」
「え…いや……」
どうして裸なんだろう
寝た時にはを服きてたのははっきりと覚えてる
「んは…暑いだろ?ほら、布団取ってやるから…」
「っ…ダメ…!」
「…ふ、裸だからか?」
「っ…!」
志麻くんは不敵な笑みを浮かべて顔を近づける
私は怖くて体がこわばり何も出来ないでいた
私の頬に手を当て、志麻くんは私の唇にキスをする
急なことで何が起こっているか理解するまでに時間がかかった
どうしてこんなことしてるのか分からない
「っ……」
「ほら続きしようか…」
顔のそばに手をついて私を見下ろすとニヤッと微笑む志麻くんは助けてくれた時の志麻くんとは別人に見えた
怖かった声も出ないくらいに
「何されるかわかるか?今からお前のこと犯すんだよ。さっきは眠ってて可愛い声聞けなかったからさぁ…」
「…なんで……や…めて…」
手を拘束され、私の上に覆いかぶさる志麻くんに怯える私は抵抗するには遅すぎた
泣いてやめて欲しいと口で言うしか方法がなかった
けどそんなことを言っても志麻くんは微笑み私の体のあちこちに唇で触れていく