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オマエしか要らないから【東リベ/オメガバース/R18】

第3章 オマエしか起こせないから


食事を済ませ離にある自分の部屋に戻った。
既にケンチンがソファで寛ぎヤンキー漫画を読んでいる。

「おはよ」
「ん、おはよぅケンチン」
「ん」

ぽんぽんとソファを叩きオレを誘導する。
ふらふらと誘われたソファにポスンと座った。
そのままケンチンに髪を櫛で梳かれ始め程よい刺激が心地よくてまたウトウトしてたのに、いきなり頭をガッてつかまれて起きた。

「オラ髪出来たぞ、いい加減そろそろ起きろ」
「···ケンチンは背デケェくせに器用だな」
「背は関係ねーだろ。つか素直に感謝しろよ。」
「···さんきゅー」

ハーフアップにされた髪を揺らし再び眠りこもうと試していた時
エマが扉をノックして入ってきた。
どうやら身支度が整ったらしく、バッチリと化粧が施されている。
先程とは違い随分と上機嫌な妹。

「エマおはよ」
「ケンちゃんおはよっ!」
「マイキー、今日はこのまま学校行くか?」
「···名前に会いたい」
「昨日会ったじゃねーか」
「名前に今、会いたいの」
「恋する乙女かよ···」
「?? 名前ってだれー?」

ウゲッと舌を出しながら朝からげんなりした様子のケンチンと不思議そうに尋ねるエマ。
タケミッちに会いに行ったら名前と知り合ったと丁寧に説明している中、二人の会話が心地よくてまたウトウトし始める。

「あっ!起きろっておい!」
「マイキーほんとお子ちゃまなんだから···」

呆れている2人をよそにオレは本日何度目になるか分からない二度寝を決め込んだ。
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