第2章 PRAY 2
昼過ぎくらいに雨は酷くなり、
雷まで鳴ってきた。
「あれ、さん?
こんなところで何してるんですか?」
また私に声をかけてきたやつがいた。
見ると、メガネ……
確か名前は新八がスーパーの袋を
持って傘を刺して立っていた。
『…少し人探しをね』
新「傘もささずにこんな所にいたら
風邪ひきますよ?」
『心配いらない』
新「あ、そうだ。
今日の夜鍋なんですよ。よかったらさんも一緒にどうですか?」
『……』
別に鍋には興味なかったが、
銀時に少し会いたかった。
まだ一度しか会ってないし、
また顔が見たかった。
だから私は新八についてった。