第2章 PRAY 2
*************(土方視点)
その日、人通りの少ない所もパトロールしていた時、見たことのある格好のやつがいた。
「…よぉ、」
声を掛けると物凄い勢いでこっちを向いたが、俺の顔を見るなり少し残念そうな顔をした。
こんなやつ今までに見たことないし
最近江戸に来たんだろうか。
隣に腰掛けて、話すことも特になく
俺はなんとなく飯に誘った。
土方スペシャルを美味しいと言った
女は初めてだった。
でも美味しいと言う割りには無表情。
こいつはあんまり感情を表に出さない。
総悟と会った時は殺気ぷんぷんだった
くせにその他では別に普通だ。
そんなこんなで俺たちはその日分かれた。
今度の飯は俺が奢る、と心に決めて。