第2章 PRAY 2
その日はホテルに泊まった。
地球に行く時にお金はたくさん持って
きたからまだ余裕があった。
次の日の早朝、
晋助がいると思われる船の近くに
行って見張っていた。
でもその日晋助らしい人は見なかった。
その次の日もその次の日も
毎日ずーっと船を見張っていたけど
攘夷浪士たちが出入りはしていたが
晋助の姿はなかった。
そんな張り込みが続いて4日経った
日の夜。
もうそろそろホテルに行こうかと
考えていた時だった。
「…よぉ、」
海の波をぼーっと見つめていて
人が近づいているのに気づかなかった。