第1章 PRAY 1
『…その男は?』
土「あ、あぁ。
真選組局長の近藤勲さんだ」
近藤と呼ばれたゴリラみたいな男は
涙目にしながらよろしくと言って
手を差し出した。
『…だ。よろしく』
名前だけ言って近藤の手には触れず
ふいっと、視線を逸らした。
近「え、えぇぇ…あ、握手は…」
『…なんだかゴリラ菌が移る気がして』
近「ひ、ひどい…初対面なのにゴリラって言われたしそれにゴリラ菌って映るの⁉︎」
男は更に涙目にし…
てゆーか涙を流し始めた。
こんな男が局長で大丈夫なの?
私はまじまじとその男を見つめた。
てゆーか、
元攘夷志士なのにみんな気づかない物なんだね。
「ほう〜それが例の女ですかィ」