第1章 PRAY 1
長い廊下と永遠に続く襖の壁。
私たちはそこを歩く。
『‼︎』
ヒュンッ
何か背後に気配を感じて私は刀を抜き背後を斬った。
パラパラ
空を斬ったと思われたが、
髪の毛がパラパラと床に落ちた。
「ひ、ひぃぃぃいいい‼︎」
私の背後に立っていた……
ゴリラみたいな男は私が刀を
振るうと思ってなかったらしく
腰を抜かしてその場に座り込んだ。
土「あァ?どーした……って近藤さん⁉︎」
前を歩いていた土方はその男に駈け寄った。
土「どうした近藤さん‼︎」
近「こ、この女性が刀を…」
『あぁ、すまない。悪気はなかった。
ただ背後に立たれたものだからつい…』
土「つい、じゃねぇんだよ‼︎ 危ねーだろーが‼︎」
だから、
すまないと言ったであろう。