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鬼姫
第1章 PRAY 1
『…やば…吐きそう…』
女のその言葉にすごくあたふたしてしまった。
ここは道の真ん中だし、人の目もある。
俺はすぐに女の肩に手を回して
路地裏に連れてった。
女の背中を優しくさするが、
吐くと言った割に全く吐かない。
そして挙句その場に座り込んで
ここで一夜過ごすとか言い出した。
おいおい、
正気かよこの女。
いや、正気ではないな。
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