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鬼姫
第1章 PRAY 1
ざばっ、と
はっきりと何かを斬った感触がした。
ズシャァァァァァアアアア
土と砂利が煙を立てながら“やつ”は
すぐ横の八百屋に吹き飛ばされた。
ぶしゃあ、と“やつ”の肩から血が噴き出した。
「銀ちゃん‼︎」
「銀さん‼︎」
“やつ”の連れの子供は肩から血を流す“やつ”に近づいた。
私はゆっくりと鞘に刀を戻す。
銀「……て、てめぇ…誰だ…」
“やつ”…
いや、もうやつなんて呼び方はまどろっこいし。
白夜叉……坂田銀時は私を見上げた。
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