第1章 PRAY 1
桂「それで、どうして今頃江戸に?」
周りも周りでうるさくなってきた頃、
桂が私に問いかけた。
『…少しみんなの顔が見たくなってね』
桂「…銀時か」
『なっ…‼︎』
桂の言葉に思わず顔が引きつった。
桂「小さい頃はよく銀時に懐いていたからな」
桂は遠い目をして、
昔のことを思い出しているようだった。
桂はきっと私の気持ちにずっと前から
気づいていたんだろうな…
私が銀時に寄せる想いを。
『銀時の顔も見たかったけど、
桂や晋助たちの顔も見たかったのは本当だよ?』
桂「ははは…」
桂は少しだけ照れたように笑った。