第1章 PRAY 1
『私がこいつらの相手するからその間に逃げろ』
「…はあっ⁉︎」
『…早く行け』
私は刀を抜いて真選組の男の前に
立った。
真選組の男は私の顔を見て少し
驚いたような顔をした。
なんだ、その顔は。
顔に何か付いてたのかな。
まあ、なんでもいい。
ザシュッ ザシュッ
私はこちらに向かってきた男たちを
どんどん斬りにかかった。
…なんだ、攘夷浪士とか言っといて
全然強くないじゃん。
ザシュッ ザシュッ
私は何も考えずに淡々と奴らを斬った。
全ての攘夷浪士共を片付けたが、
その中には桂や晋助はいなかった。
「お、お前……」
真選組の男が目を見開いたまま私を見た。