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鬼姫
第1章 PRAY 1
いやー、
いくら私が元攘夷浪士だとしてもだよ?
こんな大人数対男一人ってさすがに
卑怯じゃない?
しかもこんな私に心配をしてきてくれた
真選組の男。
目の前で死なれたらちょっと後味
悪いよね。
別に助ける義理はないんだけどさ。
私は被っていた帽子を取ると、
刀に手をかけた。
人助けってゆーのも悪くないよね。
『…真選組とか言ったっけ?』
「…あ?」
男は私の言葉に柄悪い声を出して
振り向いた。
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