第1章 PRAY 1
後ろの方から男の声が聞こえた。
振り向くと、20人はいるだろう
男ども…
おそらく攘夷浪士であろう男たちが
刀を持ってこちらを睨んでいた。
そういえば銀時も、
≪過激攘夷派だかなんだか知らねーけど、
幕府潰すだの何だの…≫
って言ってたな。
つまり、
幕府の犬である真選組…
この男を狙いに来たのか。
「…チッ」
真選組の男は舌打ちをしてから
くわえていたタバコを地面に落として火を消した。
「やれぇ‼︎‼︎‼︎」
攘夷浪士の男たちがこちらに向かって
走ってきた。
真選組の男は腰にある刀に手をかけて
攘夷浪士たちを待っていた。