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鬼姫
第1章 PRAY 1
ゆっくりと顔を上げると、
黒髪に黒服のくわえタバコをして、
瞳孔ものすごく開いた男が一人。
『…宿を探していて』
面倒だと思いテキトーに答えた。
この男は真選組とかいう警察か。
「最近ここらへんは攘夷浪士たちが暴れてて物騒だぞ」
『…攘夷浪士…』
いや、
私もかつては攘夷浪士だったんだけれども…。
『気遣いどうも』
私が元攘夷浪士だとバレることは
ないだろうけど。
私はそのままその場を去るつもりだった。
…が、
「真選組だぁ‼︎‼︎」
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