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鬼姫

第7章 PRAY 7






銀「お前眠り続けてかれこれ4日経ったぞ? こりゃーもう眠り姫以外の何者でもないだろ」


『4日も眠らせるような大怪我させたのは誰でしょうかねぇ』


銀「おまっ…こっちだって怪我したんだからな‼︎」


『あたしこれ絶対肋骨折れてるよ‼︎』


銀「……なんで泣いてんの?」


『…え?』



銀時が急に真面目な顔をしてこっちを見た。



目元を触ると確かに濡れていて
涙がこぼれていた。



あれ?
いつの間に…



もしかして寝てる時に泣いてたのかな?



変な夢見てたし。




銀「変な夢でも見たのか?」


『んー…特に‼︎』


銀「ならいいけどよ」




銀時は私の頭にぽんっと手を乗せた。



大きくて温かい銀時の手。




『銀時…ありがとうね』


銀「‼︎」




だから私は精一杯笑った。


唇切れるくらいに
口が裂けるくらいに
顔がしわくちゃになるくらいに


自分の精一杯の笑顔で笑った。



銀「…なんだ笑えんじゃねーかよ」



銀時は私に笑いかけると、そのまま帰ってしまった。



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