第6章 PRAY 6
銀「戻ってこい‼︎‼︎‼︎」
気がつくと私の手首には銀時の木刀が刺さっていて、私は壁に叩きつけられていた。
目の前には銀時がいる。
銀時…
どうしてそんなにボロボロなの?
頭からも口からも血が流れていて…
どうしてお腹からそんなに血が出てるの?
どうして銀時の腹部に真剣が刺さってるの……?
これは、私がやったの?
『ぎ、んとき……銀時…』
銀「てめーは、俺と一緒だ」
『…銀時…』
銀「戻ってこい、俺たちのところに」
『銀時…銀時』
銀「もう大丈夫だ」
まるで小さい子に言い聞かせるように言った。
そしてそのまま銀時は私を優しく抱きしめた。
銀時が…とても温かかった。
長年凍っていた心が溶かされていくようだった。