第6章 PRAY 6
『…どうしてここに?』
銀「てめーを迎えに来たんだよ」
『迎え…?』
銀時は私を見つめていた。
あのまっすぐな瞳で。
今の私は銀時に合わせる顔がない。
「うわああああ‼︎」
上からはたくさんの人の声が聞こえて、上でも壮絶な戦いが繰り広げられていることはわかった。
銀「本当のてめーとやらを迎えに来たんだ」
『…悪いけど、私はもう前みたいにはならない。私は晋助と一緒だから…』
銀「いーや、てめーは高杉とは違う。
てめーはただ怖がってるだけだ」
怖がってる?
…違う。
私は何も怖がってなんかない。
ただ壊すだけ。
銀「何がそんなに怖いんだ?俺にはわかんねぇ。 お前がそんな眼をしてる理由も、今こうして江戸を壊そうとしてる理由も」
『そ…んなの…世界を恨んでいるからに決まってるじゃない‼︎』
銀「世界を恨んでる? ついこの間まで楽しそうに普通の生活してた奴がよく言うよ」
『た、楽しくなんかない…
私は…楽しくなんかないっ‼︎』
銀「おめーは何を悲劇のヒロインぶってんだ? ちゃんと地に足つけて現実見ろ。 これが現実だ」
『う…るさい…』
銀「てめーがいる場所はそっちじゃねえんだ。こっちだ」
『…だまれ』
銀「だから目を覚ませって言ってんだろ‼︎‼︎‼︎」
『白夜叉ぁぁぁぁああああ‼︎‼︎‼︎』