• テキストサイズ

鬼姫

第6章 PRAY 6






『…どうしてここに?』


銀「てめーを迎えに来たんだよ」


『迎え…?』





銀時は私を見つめていた。
あのまっすぐな瞳で。


今の私は銀時に合わせる顔がない。




「うわああああ‼︎」




上からはたくさんの人の声が聞こえて、上でも壮絶な戦いが繰り広げられていることはわかった。





銀「本当のてめーとやらを迎えに来たんだ」


『…悪いけど、私はもう前みたいにはならない。私は晋助と一緒だから…』


銀「いーや、てめーは高杉とは違う。
てめーはただ怖がってるだけだ」



怖がってる?
…違う。
私は何も怖がってなんかない。

ただ壊すだけ。




銀「何がそんなに怖いんだ?俺にはわかんねぇ。 お前がそんな眼をしてる理由も、今こうして江戸を壊そうとしてる理由も」


『そ…んなの…世界を恨んでいるからに決まってるじゃない‼︎』


銀「世界を恨んでる? ついこの間まで楽しそうに普通の生活してた奴がよく言うよ」


『た、楽しくなんかない…
私は…楽しくなんかないっ‼︎』


銀「おめーは何を悲劇のヒロインぶってんだ? ちゃんと地に足つけて現実見ろ。 これが現実だ」


『う…るさい…』


銀「てめーがいる場所はそっちじゃねえんだ。こっちだ」


『…だまれ』


銀「だから目を覚ませって言ってんだろ‼︎‼︎‼︎」


『白夜叉ぁぁぁぁああああ‼︎‼︎‼︎』



/ 225ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp