第5章 PRAY 5
地面が沈んで、ものすごい地響きがした。
神威「ありゃ?」
パキッ
私の刀にヒビが入って崩れて行った。
『ぐぅ…』
神楽「‼︎」
前には神威。
後ろには神楽。
私は神楽を庇うようにして神威の攻撃を受けた。
全身の骨が軋んで、体が崩れ落ちるかと思った。
いや、実際に私の肩からは血が溢れている。
でも神威が早すぎてなんで私の肩から血が流れているのかもわからなかった。
『そこまでよ、神威。
こんな街中で目立つ行動して許されるとでも?』
神威「ははっ、に入られちゃ俺ももう手だし出来ないや。あいつが怒るからね」
『あいつ…?』
神威「でも俺の喧嘩を刀一本で止められるなんてさすが“鬼姫”さんだね」
片足をつけている私の肩を神威が担いできた。
『…すまない』
神威「だって俺が怪我させちゃったんだし」
神楽「ま、待つアル…‼︎ 神威‼︎」