第4章 PRAY 4
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私が連れて来られたのは薄汚い飲み屋だった。
指名手配中の晋助はあまり人通りが多いところには出ていけない。
しかもその店内には客はいないし、
店員もぼけたおじいさんだけだった。
高「…酒」
晋助がそう言うとおじいさんは
お酒を二つ持ってきた。
晋助は私にもお酒を注いだ。
そして何も言わずにお酒を飲んだ。
高「…で? なんでまた江戸なんかに?」
『ただ、みんなの顔が見たくなっただけ』
高「ククッ…お前も良い女になったな」
晋助は妖魅に笑う。
『…晋助こそ…』
高「もう銀時たちには会ったのか」
『まあ…』
高「あいつもバカだよなぁ…
まあどーでもいいけどよ」
晋助は変わってしまった。
目が…
目がもう漆黒。
どこも見てない。