• テキストサイズ

~月夜の紅~ 銀魂原作沿い小説

第7章 【第六訓】人生ってオッさんになってからの方が長い話


「○○ちゃーん? 何でこんな所にいるのかなァ?」
「私、□□○○は、銀さんが昔のことを話すまでここに居座ると決めました」

 淡々と紡がれる言葉。
 銀時はさらに眉間をひくつかせた。
 向かいに腰を下ろし、自分の顔を指さす。

「それに、言うことがあんだろ。見えねーのか、これ」

 押さえた右手指の隙間からは、まだ赤いものが流れている。

「すんません。チャンバラごっこも度が過ぎれば危険ですね」

 ○○は小さく頭を下げた。
 銀時の隣に腰を下ろし、神楽は足を組んで踏ん反り返る。

「今ここは戦場になってたアル。そんな場所で、チンタラやってた銀ちゃんも悪いヨ。何が起こるかわからない。私が蹴った○○の木刀が顔面に飛んでったからって、怒る資格もないアルヨ」
「おめえじゃねーか! 元凶は!」

 怒鳴り声にも、神楽は素知らぬ顔で口笛を吹く。

「それより、○○、テメェは帰れ。今すぐ帰れ」

 銀時はティッシュで手のひらと鼻を拭いている。

「帰りません」

 ツンと視線を天井に向け、頑なに拒む。
 銀時は立ち上がり、○○の腕を掴んだ。

「出てけ!」
「いーやーでーす!」
「出てけって!」
「嫌ですってば!」

 根を生やしたように、○○の体は動かない。
 銀時は手を離すと、ソファの後ろに回った。

「ギャッ!」

 ソファをひっくり返され、○○は床に叩きつけられた。
 体が持ち上げられる。

「離せ! バカ! 変態!」
「暴れるな、テメェ!」

 そのまま玄関へと運ばれる。
 我関せずと、神楽はくちゃくちゃ酢昆布を食べている。
/ 483ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp