第49章 【第四十八訓】盗撮した亀を捕まえて竜宮城に行ってみた 其ノ二
「新八君、よそ様のおうちで勝手に歩き回っちゃ失礼よ」
勝手に部屋へと侵入する新八を○○はたしなめる。
「ああ、大丈夫です。ここ、僕んチです」
今の○○が相手では、どこまで話が通じるのかわからない。
イチイチ説明していては埒が明かないと、新八は投げ槍な態度をとる。
「アラそう。こんなに立派なお屋敷が建てられるようになったのね」
○○は目を細めて室内を見回す。
「すっかり見ないうちに大きくなって~。孫の成長は早いのう」
「孫じゃねーだろ」
青筋を立てながら先へと進む新八は、そこに不思議なものを見つけた。
カプセルのような箱の中に人間が入っていた。
「これは……お妙さん?」
「どこがじゃボケェェ!!」
○○の中では、ここは新八の屋敷ということになっている。
新八の屋敷にいる、新八以外の人といえば妙しかいない。
「勝手に変な所いじっちゃダメですよ」
疲れたと言って桂が機械に腰を下ろすと、モニターが作動。
「これってまさか」
モニターから流れて来たのは、乙姫の想い。