第48章 【第四十七訓】盗撮した亀を捕まえて竜宮城に行ってみた 其ノ一
「アレなんだ?」
しばらく歩いた所で、銀時は足を止めた。
○○も銀時の視線の先にあるものを見つけ、首を傾げる。
森を抜けた先に、金属で出来た箱のようなものがあった。
「リーダー!! さわるな!!」
箱に指を伸ばした神楽に対し、桂は声を荒げて注意をした。
「勇気と無謀は違うぞ、リーダー!!」
そう言いながら、桂は思いきり箱に手をついた。
その瞬間、箱から煙が噴き出した。
「逃げろ! ○○!! 神楽!!」
銀時は○○と神楽を突き飛ばす。
だが、煙に巻かれずに済んでいるのは神楽だけ。
○○はその場に留まっていた。
「○○殿は俺が護る!!」
銀時に突き飛ばされた○○の腕を掴み、桂が腕の中へと抱え込んでいた。
「どさくさに紛れてテメェは何してんだ!!」
「離せ、この変態!!」
どれだけ顔面や体を強打されても、桂は○○を離さない。
「銀ちゃん! ○○! ヅラ!」
一人、難を逃れた神楽は、煙が消えた頃合いに三人に駆け寄った。
「誰アルか」
そこで神楽が見たものは、二人の老爺と一人の老婆。