• テキストサイズ

~月夜の紅~ 銀魂原作沿い小説

第34章 【第三十三訓】一日局長に気を付けろッテンマイヤーさんの話


「おはよう。新八君」
「おはようございます! ○○さん!」

 依頼が入ったとの連絡を昨夜受け、○○は朝から万事屋へと足を運んでいた。
 ガラス戸を開けた途端に目に入ったのは、満面の笑顔を浮かべた新八だった。

「明けましておめでとうございます」
「あ、これはご丁寧に。明けましておめでとうございます」

 ここを訪れるのは今年初めて。
 ○○が丁寧に挨拶をすると、新八も丁寧に腰を折って挨拶をした。

「銀さんと神楽ちゃんは?」
「二人とも、今、衣装替え中です」

 新八は右手で居間を、左手で物置を示す。

「衣装替え?」
「○○さんはコレです」

 新八はテーブルに置かれた洋服を○○に手渡した。
 ジーパンにシャツにジャケット、ブーツの置かれた上には茶色いテンガロンハットが載っている。

「新八君、今日の仕事ってどんな……何コレ」

 持参した地酒とおせちをテーブルに置くと、テーブルとソファの間に置かれているものに気がついた。
 茶色い箱のようなもの。しかし、毛並みが美しい。フサフサの尻尾も真っ黒く艶々している。
 よく出来た馬の胴体の造形物。
/ 502ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp