第15章 一葉
「大皆木大先生に大感謝大」
「ちょっと何言ってるかわからないな」
ごめんね、デューイ。
私のこれ、通常運転だから。
「で、オカンは…」
「オカンってもしかして、俺かな?」
ぽんぽんと哀れんだフリしてお前だぞって教えてあげる。
「大丈夫、衣装のおかげでオカン臭なくなったから」
キョトンとするデューイ。
悪役だけど、in臣くんって思うと可愛いから好きだ。
「すげー悪役っぽい。不良警官って感じ」
「意外だな」
「わかる。かっこいい。デューイに逮捕されたい。むしろされにいく!幸くんの衣装こんなに着こなせる人達、春組と夏組と秋組しかいないと思う」
「まだ冬組いないもんな。って、芽李さんいつもコレなの?」
と、ルチアーノがうちの弟に言ってる。
たじだじしてる咲がやっぱり1番可愛い。
「ねぇちゃんは、いつもは大丈夫なんだけどね…衣装合わせがマックスでこうなる…あと、しばらく開けてたから余計だと思う。
ごめんね、万里くん」
「お前も苦労してんのな」
お前らちゃんと聞こえてるからな?
ルチアーノぎったんぎたんだかんな?
「はは、まぁ、褒め言葉として受け取っとくよ」
やっぱデューイだぁ。
かっこ……………か、か、かぽねキターっ!
「俺もサイズは問題ない」
スカーフ?マフラー?あんまりわかんないけどなんかかっこいい!!
「銭ゲバヤクザは、やっぱり印象変わんないね」
「たしかに…」
「たしかに」
「たしかに」
「でも、やっぱり幸くんの衣装は違うね!丈かんがマックスかっこいいもんね」
「たしかにたしかにうるせぇぞ!つーか、芽李、ノリ的にお前もそこは確かにだろうが!」
「たしかに?」
「今じゃねぇ!」